言葉の意味離婚の知識

離婚事由の”悪意の遺棄”とは?ヒモ亭主は該当するの?

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離婚事由は、それこそ夫婦によって千差万別だがせんじつめれば社会的に”これをやっちゃあ結婚生活は続けられない”というものを具現化したものだ。

不貞行為や暴力行為は比較的わかりやすい問題だが、今回取り上げる”悪意の遺棄”は実際に裁判離婚でも認められるケースは少ないためイメージしにくいと思う。

ただし、あなたが離婚を有利に進めるためには一通りの知識はないよりあったほうがいい。ここでしっかりと全体像を把握しよう。

 

配偶者による悪意の遺棄とは

法律上の意味は?

悪意の遺棄とは、法律的に言えば「これをやらなければどうなるかを知っているのにあえてやらない」ということになる。

「悪意」というと悪気があってすることととらえられがちだが民法上は「その事情を知っている」という意味になる。

そして「遺棄」とは刑法上などでは捨て去る、置き去りにするという意味だが民法上では「義務を怠る」ということになる。

そのためかいつまんで言えば「義務を怠るとヤバいことになることを知りながらあえてやらない」というイメージだ。

 

夫婦間の義務とは

では、夫婦になることによって生じる義務とは何だろうか?

ここでいう義務とは積極的な義務のことだ。たとえば不貞行為はもちろんやっちゃいけないことだが「やってはいけない義務」に該当する。

ここで挙げる義務は「こうしなくちゃいけない義務」ととらえよう。

 

義務① 同居義務

結婚をするということは夫婦二人で協力し合って生活をするということだ。そのため当然同居することを義務付けられている。

ただし、単身赴任ということもあるだろうし、子供の学校の関係でどうしても別居しなくてはならない場合もあるので、ケースバイケースで判断することになる。

 

義務② 協力義務

当たり前だが夫婦はお互いに協力し合って生活する。

片方が稼いで片方が家事をするなどは伝統的な日本人夫婦のイメージだが、これも協力義務のわかりやすい形だ。

もちろん夫婦によっては共働きのことも多いだろうし、二人で分担して家事をすることもあるだろう。

「おれは働きもしないし、家事もやらない。何にもしない」というのは義務違反だ。

 

義務③ 扶助義務

配偶者(妻や子)を養う義務のことだ。

給料をもらっているのに家族に渡さない、ギャンブルやキャバクラに使ってしまい家に入金しないのは義務違反だ。

ただし、もちろん義務ではあるがたとえば交通事故にあってやむなくできなくなるような場合は義務違反にはならない。

いくらなんでもやれないことを「義務だからやれよ」というのは人権侵害だろう。

 

相手が困ることをわかっていながらやる

これらの3つの義務は、一般常識でいえば当たり前のことばかりだ。

夫婦なんだから同居するのは当たり前に感じるし、お互いに助け合ったり養うのも常識だ。

ただし、物事には事情というものがあって、たとえば人生のポリシーで別居をしていたり、同居中の義母との関係のために一時的に別居する場合ような場合、相手がそれで納得しているのであれば”悪意”には該当しない。

また、生活費を渡さないからすぐに離婚事由になるかといえばそれも違う。もともとの稼ぎが少ないばあいもあるだろうし、失業中のこともあるだろう。

この場合は生活費を入れられないことは普通に考えればわかることだ。そのため悪意の遺棄は個別具体的に判断するべきで、一律に線引きをするものではないのだ。

 

ヒモ亭主は義務違反か?

もし、あなたの旦那が働きもせず、家事もしないでただのヒモ亭主の場合はどうだろうか。

この場合は働けるにもかかわらず働かないし、かといって家事もしないのだから義務違反になるようにも感じられる。

しかし、仮にヒモ亭主がバリバリに働くキャリアウーマンからすれば癒しになったりいてくれるだけでいいと思われているのであれば悪意には該当しないので離婚事由ではなくなってしまう。

もちろん「多少は家事をやってほしい」と願い出たにもかかわらずやらない場合は離婚事由だ。

 

悪意の遺棄は実際にはレアケース

以上のように、悪意の遺棄は夫婦関係によって千差万別なので社会の常識を一方的に押し付けるのはふさわしくないと考えられている。

そのため実際に離婚裁判で認定されるにはなじまない性質のものだと考えていいだろう。

倫理的にも社会常識的にも許されないというレベルになって初めて認められると考えていい。

そのため、このカテゴリーに当てはめようとして離婚事由を検討しても空振りに終わる可能性が高い。

ダメ亭主はほかにも離婚事由を隠しているものだ。そちらを当たるほうが得策だろう。

%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%b3%e3%83%b3-%e8%99%ab%e7%9c%bc%e9%8f%a1実際に悪意の遺棄として認められたケースに、身体障害で半身不随になった妻を置き去りにして何年も家出をし、さらに生活費もいれなかった夫に対する離婚請求訴訟があります。
社会的にも倫理的にも批判性が高いことは誰の目からも明らかです。

このケースは妻の方から離婚請求がされ、裁判所は悪意の遺棄と認定。離婚が確定しました。

 

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